世界の問題にして言語ができること

 

世界の健康に甚大な影響を及ぼす新型コロナウイルス(2019-nCov)の突発的な流行は、危機的シナリオに対する迅速な対応の質そして特徴が、今回の事態および今後の同様の事態に対処する将来的な取り組みを左右する範例となります。グローバルコミュニケーションの観点からすると、新型コロナウイルスの増殖は非常にありふれたテーマです。権限を持つ組織と政府による取り組みの進行に伴い、効果的なコミュニケーションと協調的かつ協力的な取り組みの必要性が日々明らかとなっています。

 

この点において、コロナウイルスの流行は、世界的な生命存続危機への対応をテーマにした近年のいくつかの映画を彷彿させます。中でも有名なのは、2016年のサスペンスドラマ「メッセージ」でしょう。この映画では、未確認のエイリアンの存在が地球上の様々な国にそれぞれの宇宙船で到来し、即座に世界の主要権力者たちに厳戒態勢を呼び掛けます。エイリアンの言語が誤って通訳されたことにより、世界は臨戦態勢となり、相互確証破壊の兆候を示します。そして最終的には、一般的な想定に対して率先して異議を唱えた言語エキスパートの英雄的行為が地球を救うのです。

 

困難に直面したときの英雄は、現実世界と著しく類似した状況において、希望の具現化かつ人格化された主体者となります。正確な翻訳を提供する言語エキスパートの使命は、世界保健機関の事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイェスス博士が最近コロナウイルスについて発表した、「うわさではなく科学に基づいて判断し、烙印を押すのではなく団結すべき時だ」という宣言に通じています。

 

事実、透明性と正確な情報について一歩踏み出して提唱するのは言語専門家だけではありません。Googleおよび世界保健機関は、検索エンジンが使用されたとき、コロナウイルスに関する正確な対処法と指示を提供するように協力しています。また、ソーシャルメディア大手のTikTok、FacebookおよびTwitterは病気に関する誤った情報の拡散を阻止するように取り組んでいます。

 

一方、政策および業界レベルの協力に対する取り組みは、国家間の透明性の高い情報共有が実施されたことにより、製薬会社Gileadなどの企業が関与できる機会が開かれました。同社は、米国における有望な治験に続き、中国におけるコロナウイルスの治療として、Remdesivirと呼ばれる実験的抗ウイルス薬を導入しました。新型コロナウイルスに対する多様かつ協力的な対応は映画「メッセージ」のテーマであるアーチと類似しており、文化間のコミュニケーションが開かれたときに世界は救われるのです。

 

コロナウイルスの流行は、透明なグローバルコミュニケーションの必要性を示しています。つまり、ソーシャルメディアプラットフォームや保健機関の協力がなければ、Gileadの治療薬が現在のように使用されることはありません。ウイルスの存在に対する国境を越えた協力の機会こそ、今だけではなく、国境を問わず今後のウイルス流行に備えて受け入れるべきことです。こうした意味において、私たちは自ら英雄となり、現在直面しているような脅威に対して、私たちが形成するグローバルな対応を強化することができるのです。

 

中国国内および世界中で活躍する専門言語エキスパート集団であるCSOFTは、この新たな段階に来た世界的取り組みにおいて、可能な限り支援とリーダーシップを提供する源となることを願っています。私たちが担う役割は不可欠でありながら、たいていは舞台裏で行われ、この危機を乗り越える当社自身の能力に対してまさしく現実的かつ不可欠なものとなることはありませんでした。当社は、国境を越えた開かれたコミュニケーション力を持つ当社の言語エキスパートたちが、希望のメッセージを伝え、世界共通の脅威(今回の場合はコロナウイルス)に対して世界のコミュニティを結び付けることを期待しています。当社のチームがこの変化する状況に対応し、今後も世界中の利害関係者に対してソリューションを提供するうえで、私たちが常に価値を置いている「コミュニケーションのパワー」を強調し、前向きに希望をもって取り組んでいきたいと思います。

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